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何でも語ろう会(8月)を開催しました

公開日:2023年09月05日 最終更新日:2023年09月07日

お盆の時期と台風7号が重なり、日本列島の交通機関は大混乱でしたが、八王子市への影響はほとんどありませんでした。コロナウイルス感染症は小康状態を継続している8月13日(日)に「何でも語ろう会」を開催しました。参加者は12名で、参加者の近況報告と各種情報交換を行いました。

             記

 1.開催日時   8月13日(日)10:15~12:00                                

 2.会場     八王子市市民活動支援センター 会議室 

 3.参加者    12名
                

情報交換の内容
奈良宣言(第59回日本肝臓学会総会)について

2023年6月15日から奈良市で開催された第59回日本肝臓学会総会(会長:奈良県立医科大学消化器・
代謝内科主任教授 𠮷治仁志氏)で、「奈良宣言2023」が発表されました。一般市民に対してALT値が30を超えていた場合、まずかかりつけ医等を受診することを勧めています。かかりつけ医に対しては患者が受診したら精査し、必要に応じて消化器専門医に紹介することを推奨し、肝臓病の早期発見・早期治療につなげるための宣言です。(※ALTとASTという数値があるが特にALTは他の臓器にあまり含まれてないため、その血中の高さは肝障害を反映している。)

②世界肝炎デーフォーラム参加報告

7月23日に第11回世界・日本肝炎デーフォーラムが全国から145名の患者が参加し開催されました。今回はアフリカから医師と患者団体の方が参加されて、アフリカの現状と課題展望についてお話しされました。来賓として厚労省肝炎対策推進室長、日本肝臓学会副理事長、国会議員も来られ、肝炎対策の取り組みの必要性について話されました。詳しくは、8月12日のNIKKEI「大人のラジオ」で放送されています。

講演会「B型肝炎の基礎知識と最新治療」報告
5月に開催された木村公則先生(都立駒込病院)の講演会に参加したのでその概要を報告しました。内容は、B型肝炎についての基礎知識、検査と診断の流れ、治療目標と方針、B型肝炎の治療薬について、肝硬変、肝がん等の治療や新しい抗ウイルス薬の開発状況などを話されました。

NAFLDNASHが名称変更

非アルコール性脂肪性肝炎、非アルコール性脂肪肝疾患を「NASH(ナッシュ)/NAFLD(ナッフルド)」と呼ぶのをやめよう――。6月にオーストリアで行われた欧州肝臓学会国際肝臓学会議で異例の
声明が行われた。脂肪肝炎全般を「SLD」(Steatotic liver disease)とし、NASHはMASH、NAFLD
はMASLDとnonalcoholicからmetabolicに変更するよう提唱された。病名に対する患者の不快感が背景
にある。NASHは「飲酒をしていないのに脂肪肝炎になっている」、NAFLDは病名に含まれている
“fatty”(太っている)が侮蔑する表現で使われ、患者がスティグマ(病気を恥だと考えること)を感
じている。

肝硬変の成因(C型肝炎が減少し、脂肪肝が増加)

日本肝臓学会が定期的に実施している「「肝硬変の成因別実態調査」の最新結果が報告された。2017年までの調査を総合した結果によれば、C型肝炎ウイルス(HCV)48.2%、アルコール19.9%、B型肝炎ウイルス(HBV)11.5%がトップ3だったが、2018年~2021年はアルコールが28.8%、HCVが27.1%、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)12.7%となり、速報値の段階ではあるものの、成因に大きな変化が起きていることが分かった。2023年6月15日から奈良市で開催された第59回日本肝臓学会総会で発表された。

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